VOL.3 (1993年度)
民族と国家

編集長 高橋寛昌

パンセ表紙

1989年の「ベルリンの壁」崩壊は、東西冷戦というイデオロギーの終結を示すシンボルであり、世界に平和をもたらすかにみえた。だが、人々は束の間の平和を謳歌しただけで、すぐに「民族」の対立・紛争という古くて新しい問題を抱え込むことになった。本年度は、共通テーマを「民族と国家」とし、この問題に正面から取り組み、ゼミ活動を続けてきた。この論文集の諸論稿はその成果の一端である。


論文名 学年執筆者名
民族と国家PART1
ある国家の興亡 ―ユーゴスラビアの形成と崩壊― 3年鳶野 健一
国民国家の形成過程における言語の役割
―ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』を軸に―
4年安澤 弘幸
グリム童話とナチス 4年大浦 景子
「ドイツ的なもの」とナチズム 4年横田 直紀
The Beginning of The End ―ドイツの憂鬱― 3年四ツ井和彰
偉大なる者へ
世界帝国を夢見た女 3年遠藤 文代
草原の覇者 チンギス・ハーン ―大いなる野望に秘められたカリスマ― 4年清水 高徳
アメリカの秘密結社 4年渡辺 明彦
マキャベリの媚薬 ―小市民のための「君主論」入門― 4年前嶋真理子
自由への逃走
ジャーナリズムの危機 ―テレビ朝日“偏向”報道を通して考える― 3年高橋 寛昌
現代少年非行 3年永井慎一郎
母性社会日本の混乱 3年奥村純太郎
暮らしの空間 4年佐々木理恵
なりたいものになるには 3年三田村江実
遥かなる東へ
本田宗一郎 ―夢とロマンの人生哲学― 3年勝山 起一
金丸信の政治力 ―政策なき裏方師― 3年青島 武由
西郷隆盛について 4年岩浪奈保子
改革者・上杉鷹山 3年船川 亮一
アンパンとクリームパン ―食べ物にみる明治史― 3年生越  力
民族と国家PART2
韓国の『日帝36年』認識に対する二つの疑問 4年佐藤 直人
フランス革命と民衆 ―人々を動かしたストレスと群集心理― 3年伊比麻美子
ミリタリールネサンスとミリタリーレヴォリューション 4年佐藤 由幸